行政処分を下す際は、その法人格に下されていきます。
ところが、行政処分を受けても会社組織を新たに立ち上げてそちらに移行し、同じことを繰り返し、事実上行政処分の効果が薄れるということがあります。
このような手口は悪徳業者の中ではいわば常識的に行われているものです。
会社が違えば当然彼らは別人格だと主張します。よってなかなか指導の実効性が保てませんしそれらを裏付ける頃には、また逃げて違う会社を立ち上げて同じく悪質な営業を繰り返すわけです。
会社法が変わり、1円でも株式会社を作れるようになりました。会社を作ることが簡単になったということでこのようなことが容易にできるようになったのです。
さらに、行政処分をだすのも各都道府県などの縦割り的なものも多く、その情報共有がすべてなされているか?といわれると満足とは決して言えないものもあります。
法人格をとっかえひっかえする業者にどのように対応してゆくかは今後の大きな課題の一つとは言えると思います。
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