「エウリアン」という言葉を聞いたことはあるでしょうか？

主に秋葉原、千葉柏、大阪難波、銀座、京都、神戸などを拠点にして被害がでているキャッチセールスの一種になります。

絵を売る人つまりエウリと、怖い生物の「エイリアン」がくっついた合成語で「エウリアン」といいます。

彼女（彼ら）は、街頭で絵葉書のようなチラシを道行く人に渡します。

そして受け取った人に「そこで展示会をしているので時間があったら見ていってくれませんか？」など誘います。

彼女たちは綺麗な人が多く、ついつい誘われてしまうそうです。

そして画廊内に入ると、アンケートに記入をさせられてそこで無職とかフリーター等書くとスルーされますが会社員、公務員など書きますと次の勧誘が待ち受けています。

一通り見終えると、「この中でどれか一枚選ぶとしたらどれがいいですか？」と聞きます。そしてこれかなと一枚選ぶと「これを選ぶなんてあなたは只者ではない」「本当に絵画の素人なんですか？」「絵を見る目が違う。すごい人だ」などさんざん褒められます。

そして、イーゼルを立てその絵画を飾り、その前に椅子を出して座らせます。

それからこの画家は、どうのこうのと素晴らしさを語ります。シルクスクリーン技法は職人が手間暇かけて数カ月に渡って作成する。一枚一枚チェックもする。劣化もないので保管も楽。１００枚しか作らないので希少価値がある。すごい価値のあるもので、財産になる。絵画ある生活って夢みたいではないですか？

絵画を買うのは偶然でしかない。今買うのが運命なのだ。などたたみかけていきます。

そして断っていると、突然席を立ち裏へ行って戻ってくるなり「ありえないことが起こりました。めったにいない店長が貴方のことをみていてこの人だったら是非買ってもらいたい。特別に１００万円を６０万円で売ってもよいとのことです。こんなことはありえません。絶対他の人には内緒ですよ」など、誰にでも日常茶飯事で行っている特別割引をあたかもあなただけのものであるかのように説明します。

そして、クレジットなどの説明で、これだけのものが月々たったの１万円で買えるんです。いましかありませんよ。次来たらその時はないかもしれない。また特別割引も今だけ、今日だけですからこの値段では買えません。

などいってクロージングにかかります。担当者でてこずると、凄腕の社長やマネージヤークラスが出てきて交代して勧誘を続けます。

そしてきがつくと数時間があっという間に経過して契約してしまったということになります。

是非とも、街中での「エウリアン」にはご注意ください。

また契約してしまったら、クーリングオフ手続きを行うこと。クーリングオフ期間が経過してしまっても中途解約の余地もありますので、諦めずに動くことが可能です。

エウリアンなどの絵画商法 に関する情報は私のページでも紹介しています。解約に関するご相談も承りますのでお気軽にご相談下さい。

著者：吉田安之