ご相談にのっていますと、なぜクーリングオフできないのか?おかしいのではないか?などのお話を頂戴することが多々あります。
ほとんどのケースは、一般の店に自ら入って購入した商品の返品ができないケースやオークションや通信販売で自ら購入したなどの場合になります。
実はクーリングオフ制度の一つの趣旨として不意打ち的な状況で冷静な判断能力があったとはいえない場合を保護するという考え方があります。
となりますと、通常の店舗での購入や通信販売は自ら理解したうえで店に行っていたり、サイトで購入したりしているので不意打ち性が低いということになります。
このようなものまで強制的な解除権を認めると逆に市場の安定からみるとデメリットのほうが強く出てきてしまうというおそれもあります。
契約とは、そもそも簡単に破ることのできない約束のことを言います。
なんでもクーリングオフできるのだという考えは誤りであり契約は原則は解約できないのだくらいの気持ちでいる方がよろしいでしょう。
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