リスクプラニングとパフォーマンスプラニング

 日本人の民族的特性


<サイトマップ> 1番わかるクーリングオフ → 旧HPスタイル → リスクプランニングとパフォーマンスプランニング


 さてあまりこの題名の言葉は聞かれた人は少ないのではないのでしょうか?というのもどちらかというと、日本では事後の紛争処理に重点を置く風潮が強く、事前に防ぐといういわゆる予防法務というものが遅れているということがあったとおもいます。これは多分に日本人の以心伝心、言霊といった民族的な慣習も関連していると思います。なんせ世界一契約が下手な民族ともいわれてしまうくらいなのです。

 例をあげると、例えば甲社と乙社で売買の契約を結んだとします。甲社と乙社は昔からの付き合いで、お互いに解りあえるということで、会社の破産のときについて何も債権の担保などについて取り決めをしていなかったとします。実際顔なじみの業者で「甲社が破産した場合〜とする。」とか縁起の悪いことはさけたいな、書くと実際に倒産してしまうのではなんていうのはあるとおもいます。がその為に、もし甲社が破産してしまった場合などに乙社の経営状態まで悪くなってしまうということもありえるのです。良くも悪くも情というものが入ってしまいがちなのが日本人の悪いクセなのです。

 まあこの例は実際、契約書の定型サンプルでも破産とか強制執行をうけたとかいろいろ書いてありますので、まずないですが、分りやすいということであげてみました。がポイントとしては

 1)相手も同じ日本人だから、分かっているだろう

 2)悪いことを書くと、実際におこりそうだし、まずそんなことは起こらないだろう、もし起こっても、なあなあの関係で、わかってくれるだろう。

 なんていう、甘えがありがちだということです。実際「信義誠実に債権債務を履行する」なんて言葉を書くのも一種の甘えでしょう。

 法律とは少しはなれるかもしれませんが、井沢元彦さんの「言霊」という本によく述べられています。一度読んでみて下さい。


 予防法務の重要性


 さて、われわれ日本人の弱いところが、わかったところで本題の予防法務のほうに行きたいと思います。

 近年は、さすがに外資系の参入や、逆に外国への進出でこの事前に予防するという予防法務の考え方が浸透しはじめたようにおもわれます。また書籍等でもこれらについて述べられたものも数多くでております。基本的にアメリカの契約法の考え方がベースとなっているものだとお考えいただければよろしいかとおもいます。

 知ってのとおりに、アメリカの契約書はとてつもなくブ厚いです。これはありとあらゆる想定された危険性を排除する為と、円滑にこの契約を履行させるための条項がこと細かに規定されているからです。ここには一切の情は入りません。『書かれているか、書かれていないか』ですべては判断されます。契約書を見て判断をあやまれば、それは致命的な打撃となって自分のもとへ跳ね返ってくるということを、みな骨身にしみてわかっているからです。

 よく契約書等で「お互いにこの債権債務を信義誠実に履行することを約します」なんてのがあったりしますが、これこそまさに絵に書いた餅です。包括的、抽象的なものは書いていないのと同じです。最終的には裁判等で自分の権利がみとめられるという可能性はありますが、結局一時期であれ自分の権利は侵害されてしまっているということに近くなってしまいます。これはまさしく”トラブル”ですよね。

 つまり

 リスクプラニングとはありとあらゆる契約上のトラブルを未然に予期して防ぐことであり

 パフォーマンスプラニングとは契約をスムーズに履行させる為の法的計画といえます。


 実務上は


 われわれ行政書士は、権利義務に関する書類を作成することができ、その作成に関して相談することができるとされています。この権利は日本国のなかでは、弁護士と行政書士にしか認められていない専権事項です。

 実務上では弁護士は訴訟関係がメインですからどちらかというと、事後の処理の専門家といえるとおもいます。その反面われわれ行政書士は、契約書等の作成で事前に紛争を予防する専門家といえるとおもいます。

 また第三者として契約書の作成にとりくめるので、情がはいるということはありえませんし、予防法務上の観点からもアドバイスをすることができます。特に大事なのは不可抗力条項や紛争解決条項などですがこれらについてもアドバイスをさしあげます。親戚どうしだからとか、小さい貸し借りだからといっておざなりにせずにしっかりと契約書をかわすべきです。またもし紛争がおきたとしたら、おおきい事件は弁護士に依頼する方がベストですが、少額なものについては、個人訴訟、少額訴訟などの制度を利用してどんどん自分の利益を守るべきです。これらの訴訟についても簡単に私のホームページで説明してあります。


 最後に


 われわれ行政書士は、書類作成のプロです。ぜひなにかお困りなことがありましたら、一度御相談ください。必ず良いアドバイスをいただけることと思います。報酬についてはこちらで

 もちろん法律で守秘義務が定められていますので、プライバシーは完璧に守られます!

 我々行政書士は依頼をお待ちしております。


 ホームへ 無料メール相談へ メール1番わかるクーリングオフ